変形性膝関節症のための(N-OA膝装具)装着状態
この装具は、膝の内反、外反を3点固定で矯正し、FTAや体重二重線の位置を変えることを目的としているのではなくて、 それは変えずに装具により横方向の力を加え、膝関節内側に集中する荷重を装具で部分的にも分担し、内側関節の軟骨を保護し、 自然治癒を助けようとするものである。実際に装具装着してのX線上の膝の変化は、ほとんど見ることができなかった。
ここでは内側OA用の内側支柱型装具を記述している。この場合この装具の装着により内側の大腿形脛骨関節症は保護され、膝の痛みが消失し歩行が楽になることが多い。
(掲載:日本義肢装具学会誌 15巻 1号 別刷 1999年1月号発行)