長崎大学名誉教授・長崎市障害福祉センター長である 穐山 富太郎先生が確立された「踵歩きギプス療法」のこと。
脳卒中で片麻痺となると、下肢に痙縮、拘縮、運動失調を伴い正常歩行に支障をきたします。そこで、ギプス療法の一つであるヒールゲイトキャスト療法を行います。
ヒールゲイトキャスト療法は足関節の背屈可動域の改善と、踵への荷重を目的としたものです。
その効果とは
・足関節を最大背屈で固定することで、足関節伸筋群に持続的にストレッチが加えられ、痙性を抑えます。
・また、踵のギプスを薄く巻くことで、踵歩きによる皮膚刺激が伝わりやすくなり、背屈運動が促されます。
・踵歩きにより、拘縮が改善されます。
ヒールゲイトキャスト療法を行うことにより、短下肢装具療法への移行がスムーズに行えます。